お肌の状態は、自身の健康状態を映し出すバロメーターといわれています。最近肌荒れが気になっている人は、自律神経が乱れているサインかもしれません。
今回は、肌荒れと自律神経の密接な関係について解説します。また、ストレスが肌荒れにつながる理由や対策も紹介していきますので、ニキビや乾燥などの肌トラブルに悩んでいる方は参考にしてみてください。
肌荒れと自律神経は密接に関係している
肌荒れと自律神経は切っても切れない関係にあり、自律神経の乱れは肌の乾燥やニキビなどにつながります。そのため、肌ケアを行ったとしても、自律神経が整っていない状態なら再び肌が荒れてしまう可能性があります。
自律神経とは、内臓やエネルギー代謝、体温などの機能を24時間コントロールする神経のことです。自律神経の働きが悪くなると、血液やリンパの流れが滞りやすくなります。その結果、栄養供給や毒素の排泄などがスムーズに行われなくなるため、肌トラブルが起こりやすくなるのです。
自律神経の乱れが肌荒れの原因になる理由とは?
自律神経の乱れは日々発生するストレスが大きく関係しています。自律神経は、活動するための「交感神経」と、休息するための「副交感神経」の2つで成り立っています。ストレスが大きくなると副交感神経が働きにくくなってしまうのですが、なぜこれが肌荒れにつながってしまうのでしょうか?
睡眠不足になりやすい
副交感神経が働かなくなると、「眠れない」などのトラブルが起こります。人は深い眠りに入ることで、全身の筋肉をゆるめてエネルギーを節約しようとしますが、眠りが浅いと血圧や脈拍が変動しやすく、疲れが取れません。疲労が溜まった状態では肌の血色が悪くなり、しわやたるみが目立ちやすくなります。
血流が悪くなりやすい
交感神経が優位に働くと、血管が収縮して緊張状態が続き、全身の隅々まで血液が行き渡りません。血液による栄養と老廃物の交換がスムーズに行われない場合、ニキビなどの肌荒れにつながってしまいます。
毒素が溜まりやすい
自律神経は内臓の働きに大きく影響しており、副交感神経が働かないと消化機能がスムーズに行われません。たとえば、食べ物を消化する胃や、栄養を消化吸収する小腸・大腸は副交感神経が優位な時間帯に機能します。一方、交感神経が優位な状態が続くと便秘になりやすく、毒素が溜まりやすくなります。
肌荒れを防ぐ方法とは?
肌荒れを防ぐには、日常生活で発生するストレスを減らすことが大切です。ストレスが溜まっている自覚がある方は、休日はもちろん日々のちょっとしたスキマ時間を利用してリセットさせましょう。
普段の生活で意識するポイントは主に以下の3つです。
ストレス解消できる趣味などを持つ
食養生を見直す
良い姿勢を心がける
仕事や人間関係などさまざまな理由によって、ストレスを完全になくすことはできないため、気分をリフレッシュできる趣味を持つことは大切です。また、脳と内臓にかかるストレスは密接につながっています。悩みを抱え込みやすい人は、相談できる人を見つけるのも有効です。
さらに、肌荒れは普段の姿勢も関係しています。背中が大きく丸まった姿勢では内臓が下垂しやすく、肝臓や腸が圧迫されてしまいます。この状態では免疫力も下がりやすく、お肌の健康には良くありません。
姿勢を整えれば血行が改善され、身体に溜まった毒素も外に出ていきやすくなるので、肌荒れが気になる方はぜひ良い姿勢を心がけてみてください。「良い姿勢」と言った場合、背筋をまっすぐにして胸を張る姿勢をイメージしますが、「ストレートスパイン」や「反り腰」の原因になります。日本人の場合、後ろ重心で生理的な湾曲がある適度な丸みの背中が良いとされています。良い姿勢は呼吸も整います。
肌荒れ予防のために自律神経を整えよう
肌荒れの主な原因は仕事や育児による過度なストレスだといわれていますが、自律神経の乱れによって発生していることも少なくありません。これらはお互いに関係しているので、日々のストレスケアに努めつつ、規則正しい生活を送るなどして自分の身体をいたわるようにしてください。
肌(皮膚)と脳は兄弟の様な深い繋がりがあります。発生学的には、どちらも外胚葉から造られていると言われております。
BME整体院は、自律神経の働きを改善するための施術に力を入れております。自律神経が整うと、お肌のコンディションだけでなく慢性的な不調も改善されていくようになりますので、身体の不調に関するお悩みがございましたらぜひ一度ご相談ください。