おなかの痛みにもさまざまな種類があり、痛みが始まると原因が気になるものです。緊急性が高くすぐに病院へ行った方が良いケースがある一方、慢性的な痛みであれば自律神経を整えることで改善する場合もあります。今回は、おなかが痛くなる主な原因とその対処法について解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。
おなかの痛む位置によってわかる病気の種類
おなかの痛む位置によって想定される病気は異なります。おなかが痛いときには、まずどの辺りがどのように痛むのか詳しく確認してみると良いでしょう。
ここからは、以下の2つに分けて関連する主な病気を解説していきます。
● 上腹部
● 下腹部
上腹部
上腹部が痛む場合、逆流性食道炎や急性膵炎などの病気が考えられます。また、人によっては胃・十二指腸潰瘍のおそれもあるので、気になる方は一度病院で検査を受けた方が良いかもしれません。
下腹部
下腹部が痛む場合、感染性胃腸炎や過敏性腸症候群などの可能性があります。また男性の場合は尿路結石などのおそれもあり、この場合は泌尿器科を受診することになります。
どんな痛みなら病院へ行った方が良いの?
一過性の痛みであれば、時間を置くことで自然に和らいでいきますが、なかには病院に行くべき緊急性の高いものもあります。
以下のような症状がある場合は、なるべく早く病院にかかるようにしましょう。
● 激痛を伴う腹痛が発生している
● 吐血・下血や黄疸、発熱などの症状が出ている
● 排便や放屁ができない
● 歩くと患部が痛い
● 体重が減っている
● 睡眠時に痛みで目が覚めることがある
● 安静状態で痛みが6時間以上続く
おなかが痛いときに病院で伝えるべき内容
おなかの痛みにはさまざまな原因があるため、状態を詳細に伝えると医師も診断がしやすく適切な治療を受けられます。
具体的には、主に以下の2つを詳しく伝えましょう。
● 症状の特徴
● 発症した状況
症状の特徴
まずはどんな痛みかを伝えましょう。ズキズキするような痛みなのか、それとも鈍痛が生じているのかを言葉に表現する必要があります。また、いつから痛み出したのか、どの辺りが痛いのかを一緒に伝えると医師の診断がスムーズに進みます。
発症した状況
どんな状況でおなかが痛くなったのか、当時の状況を詳細に伝えるよう心がけましょう。たとえば、食事の内容や量、何人で食べて誰が腹痛を起こしているのかなどです。また、持病の有無や服用中の薬の種類を伝えるとより親切です。
慢性的な過敏性腸症候群はなぜ起こる?
検査で異常が見つからないにもかかわらず慢性的なおなかの痛みが続き、下痢や便秘などの症状を伴う場合は、過敏性腸症候群の可能性が考えられます。過敏性腸症候群の主な原因はストレスや食事、遺伝などといわれていますが、はっきりとは解明されていません。
腸の蠕動運動は自律神経によりコントロールされており、緊張や不安、過労、睡眠不足などの影響を受けやすいです。そのため、一般的にはストレスが過敏性腸症候群の原因となっているケースが多いといえるでしょう。
過敏性腸症候群の改善方法
過敏性腸症候群の場合、病院に通い薬物療法で治療するのが一般的です。一方、生活習慣の改善に取り組み緩和するという方法もあり、以下の4つが重要とされています。
● 水分補給
● 十分な睡眠と規則正しい生活
● 食生活の改善
● 節制
水分補給は便秘型の過敏性腸症候群に特に効果があります。また、十分な睡眠と規則正しい生活は体内時計を整え、自律神経の働きを正常に戻すために欠かせません。食事は、食物繊維や乳酸菌を摂るように心がけましょう。決まった時間に食事を摂る習慣は、腸の蠕動運動を整える効果もあります。さらに、飲酒や喫煙、暴飲暴食などは症状を悪化させるため、節制も大切です。
腸脳相関を考えて身体全体を整えよう
自律神経の乱れによって腹痛が起こっている場合、身体全体を相関的に見た体質改善が必要です。「腸脳相関」とは、おなかと脳のストレス状態は相関し合っているという概念です。
外的要因や心的要因で身体に負荷がかかっていると、 おなかの痛みを含む症状がサインとして現れます。同じく、脳が疲れていると倦怠感ややる気が出ないなどの症状が出ます。自律神経を整えることで、おなかの痛みだけでなく全身で見られる各種症状の緩和に期待できるでしょう。
おなかが痛いときは痛みの種類をチェックして日々の生活習慣を整えよう
おなかが痛いときは、まず痛んでいる場所と緊急性の有無をチェックしましょう。激しい痛みを伴う腹痛の場合、すぐに病院にかかることが重要です。一方、慢性的な痛みが続くようであれば自律神経の乱れによって腹痛が起こっている可能性もあるので、身体全体の状態をチェックする必要があります。
BME整体院では、おなかの調子を整える「おなか整体」のコースをご用意しております。患者様のおなかを細かく触診し、腸のバランスを整えることで自律神経に関わる不調を改善させてまいりますので、おなかの痛みにお困りの方は一度ご相談ください。