コラム
2024年02月01日

眼精疲労の原因は?疲れ目との違いや改善方法も併せてご紹介


パソコンやスマートフォンなど、さまざまなデバイスを長時間使うことの多い現代人によく見られる症状のひとつに眼精疲労が挙げられます。この眼精疲労を「単なる目の疲れ」といって放置する方も多いのですが、人によっては別の疾患を発生してしまうおそれがあるので注意が必要です。今回は、眼精疲労の原因と緩和方法について解説していきますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。

眼精疲労と疲れ目は何が違うの?

長時間のパソコン作業など、目を酷使する作業をした後に目の疲れを感じるのは特に不思議なことではありません。休憩を取ったり眠ったりして症状が治る場合は単なる疲れ目です。

しかし、十分な休息を取っても目の不快感が続く場合は眼精疲労が疑われます。また、眼精疲労は疲れ目と違って自然には治らないため、適切な対処が必要です。

眼精疲労の症状

続いて、眼精疲労の主な症状をご紹介します。以下に挙げる項目を確認し、眼精疲労の状態にあるかどうかチェックしてみてください。

● 目が重い、痛い
● まぶしく感じる
● 目がかすむ、ぼやける
● 目が乾く
● 白目が充血する
● まぶたが痙攣する
● まばたきが増える
● 倦怠感
● 肩こり、首こり
● 腰痛
● 頭痛
● 吐き気やめまい
● イライラするなどの心の症状

上記のように、眼精疲労は目が重い、痛いといった直接的な症状だけでなく肩こりや腰痛などほかの疾患の原因にもなるので注意しましょう。

眼精疲労の原因は5つ

眼精疲労が起きる原因として、主に以下の5つが考えられます。

● 目の酷使
● 環境の問題
● ストレス
● 目の病気
● メガネやコンタクトレンズ

目の酷使

目の周りには眼球やまぶたを動かす筋肉があり、使いすぎると筋肉の緊張により疲れが生じます。特に近年では、パソコンやスマートフォンなどのディスプレイを使った作業によって引き起こされる「VDT症候群」に悩まされている方も少なくありません。

VDTとは、画面の隅々まで必要な情報を確認して理解し、そして入力する作業のことを指します。VDT作業中にはまばたきの減少や筋肉の緊張が著しくなるため、現代人の眼精疲労の主要な原因のひとつとなっています。

環境の問題

部屋が乾燥していたり、エアコンの風が直接当たる場所で作業をしていたりすると、目が乾燥しやすく眼精疲労の原因となります。また、パソコン画面にちらつきがある、モニターが明るすぎるなどの強い刺激も目を疲れさせます。さらに外的要素として、紫外線やハウスダスト、タバコの煙なども原因のひとつです。

ストレス

精神的なストレスが多い場合、自律神経の乱れが生じます。自律神経は全身の臓器や器官をコントロールしている神経系のことで、この自律神経のバランスが崩れてしまうと涙の量やまばたきの回数が減少するだけでなく、筋肉の緊張や血流の悪化なども招き、重度の眼精疲労につながる場合があります。

目の病気

眼精疲労がほかの病気のサインになっていることも珍しくありません。眼精疲労の症状が現れる病気の例は以下のとおりです。

● ドライアイ
● 緑内障
● 白内障
● 脳神経疾患
● 高血圧
● 低血圧
● 糖尿病
● 自律神経失調症
● 更年期障害
● 風邪
● インフルエンザ

場合によっては長期の治療が必要になる可能性もあるので、不安な方は一度最寄りの総合病院などを受診してみてください。

メガネやコンタクトレンズ

長い間使っているメガネやコンタクトレンズは、度数が視力と合わなくなっている可能性があります。度数が合っていないメガネやコンタクトレンズを使い続けると、見えづらさの調整のために目が疲労しやすくなります。

眼精疲労とほかの症状との関係

眼精疲労の症状がある人は、何か別の不調を訴えることも少なくありません。目の筋肉が緊張状態にある場合、首や肩などほかの部位を支える筋肉にも負荷がかかっていることが多く、そのため眼精疲労と同時に肩こりや腰痛を訴える人も多いです。

また、眼精疲労が自律神経失調症によって起こっている場合もあります。自律神経失調症は全身症状を引き起こすため、眼精疲労以外の不快な症状を抱えている人も珍しくありません。

眼精疲労を緩和する方法

眼精疲労を緩和するためには、目の疲れを緩和することと、身体のバランスを整えることの双方が必要です。たとえば、パソコンの作業環境を整えて、目にかかる負担を軽くするといった方法が一般的です。また、こまめに休憩を取ってマッサージや眼球体操をする方も少なくありません。

なお、就寝前に目を温めるのも効果的です。市販のアイマスクを使うと簡単に温めることができるので、気になる方は近所のドラッグストアに行って好みに合うものを選んでみてください。

眼精疲労が全身症状につながる前に対策しよう

眼精疲労は、主に目の筋肉の疲労や自律神経の乱れなどによって起こります。一般的な疲れ目との違いは、休んでも治らないこと、何か別の身体の不調を伴うことの2つが挙げられます。自律神経は全身の働きをコントロールする器官であり、整えれば眼精疲労を含む身体の不快な諸症状の緩和につながるので、眼精疲労の改善と一緒に自律神経の乱れの改善にも取り組んでみてはいかがでしょうか。

BME整体院では、自律神経のバランスを整えることに特化した施術メニューをご用意しております。頭や顔に軽い刺激を与え、身体をリラックス状態へと導くため、心地良い感覚を味わうことができます。施術に関するご相談も随時受け付けておりますので、眼精疲労にお悩みの方はお気軽にご相談ください。