自律神経
2023年01月26日

呼吸と自律神経の関係は?息を吐くとき・吸うときに意識すべきポイントも併せて解説


自律神経を整えるには呼吸が大切です。呼吸は人が生きるうえで欠かせない行為ですが、意識して呼吸をしている人は少ないのではないでしょうか?今回は、呼吸と自律神経の関係について解説していきますので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。

呼吸で自律神経をコントロールできる

人の呼吸は、自律神経をコントロールできる唯一の行為です。肺に空気を入れて出すという行為は自分の意志でコントロールできますが、心臓や胃の場合、自分で動かそうとしても動かすことはできません。

自律神経には、日中の活動をサポートする「交感神経」と、安静時にリラックスするための「副交感神経」の2つがあります。この2つのバランスが崩れると、倦怠感・頭痛・肩こり・イライラ・不眠などの症状が現れることも少なくありません。

呼吸と自律神経には、深い関係があります。一般的には、息を吸うと交感神経の働きが強まり、息を吐くと副交感神経が優位になります。近年はストレス社会と呼ばれ、交感神経が優位になりやすいため、呼吸によって副交感神経への切り替えを促す必要があるといえるのです。

呼吸が浅くなって自律神経が乱れてしまう理由とは?

自律神経の乱れはあらゆる不調を招きます。自律神経を整える方法は多岐にわたりますが、先述したように最も手軽に行えるのが呼吸です。しかし、簡単にできる改善方法とはいうものの、さまざまな要因によって呼吸が疎かになってしまうことも少なくありません。

また下を向いていることが多いと気道が狭くなり、呼吸も浅くなります。少し顎を上げる習慣も意識すると良いでしょう。

仕事や育児のプレッシャー

仕事のプレッシャーや緊張などから、呼吸に意識を向けられなくなっている方も珍しくありません。また、子育てなどで常に気が張り詰めている状態では、交感神経の働きがより強くなってしまいます。

パソコンやスマホの影響

パソコンやスマホを長時間見ていると、背中が丸まり猫背気味になります。猫背が続くと肺が圧迫されて、深い呼吸ができません。姿勢が悪いと酸素を取り入れる量も減り、脳の健康にも影響を与えます。

ネガティブな感情

強い不安感や罪悪感に襲われたときは呼吸が浅くなりがちです。特に大きな責任を伴う仕事をしている方や、頻繁に自責の念に駆られてしまう方は注意が必要です。

自律神経を整える呼吸とは?

自律神経を整えるには、意識的に呼吸する時間・回数を増やすことが大切です。たとえば、緊張や不安を感じたらその場で2~3回深呼吸するだけでも構いません。

呼吸に意識を向ける際は、以下の3つに気をつけてみてください。

 腹式呼吸を行う
 息をしっかり吐き切る
 気持ち顎を上げて呼吸する

呼吸の基本は、息をしっかり吐き切ることです。過呼吸になっている人は、「息を吐くこと」を意識すると次第に落ち着いてきます。息を吐き切ると深く吸い込むことができるため、まずは吐くことを意識して取り組みましょう。ちなみに2~3割の空気が肺に残っていると言われています。

また、腹式呼吸は吸うときにお腹を膨らませて吐くときにへこませるのがコツです。このとき、肋骨の下にある横隔膜を上下させるよう意識しましょう。頭の中で数を呼吸の回数を数えつつ、鼻からゆっくりと息を吸い込み、口から息を吐き出してください。

なお、深呼吸は細胞内にあるミトコンドリアに良い影響を与えます。ミトコンドリアはエネルギー代謝や疲れにくさにも関係しているため、普段から意識して呼吸を行ってみましょう。

自律神経を整えるには呼吸を意識しよう!

呼吸は人が生きていくうえで欠かせない行為ですが、自律神経を整えるためには呼吸に意識を向けることが重要です。仕事や家事に追われてしまうとつい疎かになりがちですが、スキマ時間や休憩時間を利用して深呼吸をする習慣を身に付けましょう。

BME整体院は、呼吸と自律神経をテーマにした施術を提供しております。東洋医学をベースに、ボキボキと骨を鳴らすような施術とは違うアプローチで症状の改善を目指してまいります。頭への優しいタッチで自律神経を整えてまいります。

またセロトニン(幸せホルモン)を出す呼吸法もお伝えしますので、興味をお持ちの方はお気軽にご連絡ください。