コラム
2023年09月01日

喘息や咳が起こる原因は?つらい症状を和らげる方法も併せて解説


喘息は「子どもの病気」というイメージがありますが、大人でも発症することはあります。また、喘息や咳は特定の刺激によって誘発されるものなので、自分の生活習慣を見直してそれらを避けるように心がけることが重要です。今回は、喘息や咳の原因と対処方法について解説していきますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

喘息の症状とは?

喘息の一般的な症状には以下のものがあります。

● 発作性の激しい咳
● 呼吸困難
● 喘鳴(呼吸をするときに聞こえる「ゼーゼー、ヒューヒュー」という音)
● 胸の痛み
● 動悸
● 背中の張り
● 空咳

喘息は主に気管支や気道の粘膜に炎症が起きているときに発生します。仮に発作が収まっていても炎症状態は続いており、ちょっとした刺激を受けると気管支周囲の筋肉が収縮します。その結果、空気の通り道が狭くなり、咳や息苦しさが生じるのが喘息の特徴です。

喘息の原因は?

喘息の主な原因はアレルギーであり、以下のようなアレルゲンによって発生します。

● ダニ
● ハウスダスト
● ペット
● 花粉
● 食べ物

一方、非アレルギー性の喘息もあり、この場合は原因が明確に特定できないことも少なくありません。原因として考えられる要因の例は以下のとおりです。

● 運動による刺激
● たばこ
● ストレス
● 疲労
● 風邪などの感染症
● 大気汚染
● 天候・気温の変化
● 香水などのにおい

大人の喘息「成人喘息」

大人の喘息の「成人喘息」は、小児喘息にかかっていた人が再発するケースと、大人になってから初めて発症するケースの2つがあります。小児喘息はハウスダストやダニなどが原因で発生する「アトピー型喘息」が一般的ですが、成人喘息は原因が不明で起こる「非アトピー型喘息」が多いです。また、喘息はアレルギー性疾患とも関係があり、たとえばアレルギー性鼻炎などを持つ人が喘息を発症するケースも少なくありません。

季節性の咳

喘息は気温や気圧、湿度の影響を受けやすいため、気温の変化の激しい春や秋に症状が出やすくなります。元々喘息がある人は、春や秋に発作の頻度が増えたり、症状が重くなったりしやすいです。

一方、喘息ではない人も季節の変わり目に咳やくしゃみ、鼻水などの症状が出る場合があり、これを「寒暖差アレルギー」と呼びます。寒暖差アレルギーは、急な温度変化によって自律神経が乱れることにより生じるとされています。

喘息・咳の症状を和らげる方法

人によって異なるものの、喘息の症状はいくつかのポイントを意識しながら毎日の生活を送ることである程度コントロールできます。ここからは、喘息や咳をコントロールする方法を紹介していきます。

体温調整

急激な気温変化は喘息の発作のきっかけとなるので、体温を一定に保つよう心がけると効果的です。たとえば、洋服は薄手のものを重ね着し、脱ぎ着により体温調整できるようにすると良いでしょう。

また、寒い場所へ移動するときは、冷たい空気が気道を刺激しないようマスクで防ぎます。そして、室内で過ごすときはエアコンで温度や湿度を一定に保つように気を配ってください。

掃除と換気

ダニやハウスダストは喘息やアレルギーの原因となります。特にダニは湿度が高く空気がこもった環境を好むため、こまめに掃除や換気をしてダニが住みづらい清潔な環境を保ちましょう。また、空気清浄機を利用するのも良い方法です。

ストレスを溜めない

過度なストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、喘息の症状を悪化させる原因となります。睡眠や休息、適度な運動など健康的な生活習慣を心がけ、自分なりのストレス解消方法を見つけることが大切です。

喘息・咳と自律神経の関係

ストレスが溜まると喘息や咳が悪化しやすいのは自律神経が関係しています。自律神経とは、全身の器官やホルモン分泌を司る神経系のことです。

この自律神経は、身体を興奮させる交感神経とリラックスする副交感神経の2つで成り立っています。ストレスを受けると交感神経が活発化し、全身の筋肉が緊張状態となります。このとき、気道の筋肉も硬直・収縮し、喉から入る空気が通りにくくなってしまうため、喘息の症状を緩和するためには自律神経の状態を整えることも重要といえるでしょう。

身体のバランスを整えて喘息・咳を緩和しよう

喘息の原因にはアレルギー性と非アレルギー性の2種類があります。喘息の原因は多岐にわたり、特に大人の喘息は原因が確定できないケースが多いです。また、自律神経が乱れていると気道の筋肉が緊張し、些細な刺激でも発作を起こしやすくなるため注意が必要です。

BME整体院では、自律神経のバランスを整えることに特化した施術メニューをご用意しております。自律神経を整え、呼吸法を正すことで喘息やアレルギー性疾患の緩和に期待できますので、喘息や咳でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。