コラム
2023年05月01日

寝ても寝ても眠いのはなぜ?関係する病気と眠りの質の改善方法を詳しくご紹介


睡眠時間は十分に取っているのに、寝ても寝ても眠くなってしまうことはないでしょうか?日中に眠くなる原因には、眠りの質の悪さに加え、体質や病気などさまざまなものが考えられます。今回は、たくさん寝ても眠くなってしまう原因とひどい眠気の改善方法について解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

寝ても寝ても眠い原因は?

寝ても寝ても眠くなってしまう理由として、主に以下のようなものが考えられます。

● 睡眠の質が悪い
● 栄養が不足している
● 女性ホルモンの影響
● 腎臓疲労(むくみ・腰痛の原因)
● 過眠症

上記4つの理由について、詳しく見ていきましょう。

睡眠の質が悪い

睡眠時間を十分に確保できていると思っていても、睡眠の質が悪いために十分に休めていない可能性があります。原因としては、寝室が明るすぎる、物音がするなどの睡眠環境や規則正しい生活リズムが取れていないなどの理由が挙げられます。また、交感神経が活発に働き、これによって眠りが浅くなっているかもしれません。

栄養が不足している

人間の身体には、睡眠時に細胞の機能を修復する働きが備わっています。しかし、糖質・脂質・タンパク質などの栄養が不足していると細胞修復が十分にできないため、寝ても疲れた状態が残ります。無理なダイエットや糖質制限によってエネルギー不足になっていると、寝ても寝ても眠い状態になってしまうでしょう。

女性ホルモンの影響

女性ホルモンと睡眠は深く関わり合っています。たとえば、月経前症候群(PMS)の症状のひとつとして、プロゲステロンの増加によって体温リズムにメリハリがなくなり、日中に眠気に襲われることがあります。また、妊娠前期にもプロゲステロンの影響で同様の症状が生じるので、妊娠中の方も注意が必要です。

腎臓疲労(むくみ・腰痛の原因)

腎臓には、血液をろ過し体内に必要なものと不要な老廃物を仕分ける役割があります。腎臓疲労が起こると、血液のろ過が滞り老廃物や余分な水分・塩分が体に留まります。結果として、疲労感だけでなくむくみや腰痛などの原因にもなる場合があり、注意が必要です。

過眠症

過眠症とは、夜間に十分な睡眠を取っているのに日中に強い眠気が起きる病気です。この過眠症は、以下3つの種類に分けられます。

● ナルコレプシー
● 特発性過眠症
● 反復性過眠症

ナルコレプシーは、日中に強い眠気に襲われるのが特徴で、これによって居眠りをする方も少なくありません。また、特発性過眠症は一度眠ると1時間以上起きないのが特徴です。そして、反復性過眠症にかかると3日~3週間ほど1日の大半を睡眠に当てる生活を送ることになります。

過眠症の治療方法

過眠症と診断された場合、医師の指示に従い治療を受ける必要があります。主な治療方法は、生活指導と薬物療法の2つです。

基本的には、睡眠表をもとに医師から規則正しい生活のアドバイスを受けます。また薬物療法の場合、過眠症の種類に応じて適切なものを服用します。慢性化している場合は治療に時間がかかるため、根気良く取り組むことが必要です。

春は日中眠くなりやすい理由

春は日中眠くなる人が増える傾向にあります。これは、年度替わりで大きな環境の変化があるからだといわれていますが、多忙による過度のストレスは、不眠・睡眠不足の大きな原因です。過度なストレスがかかると、自律神経のうち緊張状態の「交感神経」の働きが最大限に優位になります。すると脳は体の危機回避のためにバランスを取ろうとし、リラックス状態である「副交感神経」に切り替えようとします。「副交感神経」が優位になると体はOFFモードになり、眠気につながるメカニズムです。


また、春は花粉症の人も多く見られますが、内服する抗アレルギー薬も眠気の要因のひとつです。

眠りの質を改善させるために大事なこと

寝ても寝ても眠いときは、睡眠の質をチェックし、向上させる必要があります。

● 寝る直前に食事を取らない
● ブルーライトとカフェインを避ける
● 軽いストレッチをする
● アロマオイルを使う

上記4つのポイントはどれも大事なものなので、可能な限り意識するようにしてください。

寝る直前に食事を取らない

十分な睡眠時間を確保することはもちろんですが、十分にリラックスした状態で布団に入ることも大切です。胃の中に食べ物が残っていると、消化のために眠りが浅くなるため、夕食は就寝3時間前に済ませておきましょう。また、身体の中心温度である「深部体温」は寝るときに時間をかけて下がっていくため、「入浴は眠る2時間前までに済ませる」というルールを作るのもひとつの手です。

ブルーライトとカフェインを避ける

パソコンやスマートフォンなどが放つブルーライトには、脳を覚醒させる作用があります。また、カフェインは、リラックス状態に入るための副交感神経の働きを鈍くします。寝る前にはこれらを避け、深い眠りを妨げないようにしましょう。

軽いストレッチをする

ストレッチには、身体の深部体温を下げ、血行を良くする効果があります。また、筋肉がほぐれることでリラックスし、これによって眠りにつきやすくなるのもメリットのひとつです。

アロマオイルを使う

ラベンダーの香りや甘い系の香りには自律神経を整える効果があります。また、自分の好みの香りを選ぶことでリラックス効果も得られるので、アロマオイルを染み込ませたティッシュを枕元に置き、寝る前にリラックスタイムを設けるというのも有効です。

寝ても寝ても眠いときは睡眠の質に注目しよう

寝ても寝ても眠いときに考えられる理由には、過眠症などの病気のほか、生活環境の変化やホルモンバランスの乱れなど複数の可能性が考えられます。しかし、睡眠の質は自分でもある程度改善ができます。寝る直前にスマホを見ない、就寝前に食事を取らないなど、自分にできることから実践してみてください。

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