頭痛
2023年08月01日

慢性的な頭痛が起こる原因は?種類に応じた対処法と自律神経との関係を解説


日本人の代表的な疾患のひとつに「頭痛」が挙げられますが、なかでも慢性的な頭痛に悩まされている人は非常に多いといわれています。この慢性頭痛にはいくつかの種類があり、痛いときの適切な対処方法が異なります。今回は、慢性的な頭痛の原因と種類、自律神経との関係を解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

慢性頭痛を誘発する外的要素

慢性頭痛は環境の変化によって生じる場合があります。頭痛を引き起こす可能性のある外的要素として、主に以下の3つが挙げられます。

  • 気圧の変化
  • 季節の変わり目
  • 女性ホルモン

気圧の変化

台風が近いときに頭痛が起きるのは、主に気圧の変化が原因といわれています。低気圧が近づくと身体がむくみ、脳が血管を拡張させるため、片頭痛をはじめとする慢性頭痛が起こりやすくなるとされています。また、気圧による影響は個人差が大きく、遠く離れた地域の台風で頭痛が起きることも少なくありません。

季節の変わり目

春や秋は過ごしやすいイメージのある季節である一方、気圧や気温の変化が激しく、そのため頭痛が起こりやすい時期でもあります。気圧や気温の変化は脳にとって刺激となり、これによって脳内物質のセロトニンが異常に増減して脳の血管が拡張されます。この状態になると、脳血管の周りの三叉神経が圧迫され頭痛が発生してしまうのです。

女性ホルモン

女性ホルモンのうち、エストロゲンが特に頭痛と関係があるといわれています。このエストロゲンは、排卵に向けて増え、排卵時に急激に減少するという周期を繰り返しているのが特徴です。

エストロゲンが急激に減少すると、脳内の神経伝達物質のバランスが変化します。この結果神経の炎症や脳の血管の拡張が起こり、これによって頭痛が発生すると考えられています。

慢性頭痛の主な種類

慢性頭痛は主に以下の3つの種類に分けられます。

  • 片頭痛
  • 緊張型頭痛
  • 群発頭痛

片頭痛はズキンズキンとした痛みが出るのが特徴で、緊張型頭痛は頭全体に締め付けられるような痛みを感じます。また、群発頭痛は片目の奥や側頭部に激痛を感じるタイプの頭痛です。片頭痛と緊張型頭痛は原因に共通点があり、2つを併発しているケースも多くあります。

慢性頭痛の原因は?

ここからは、先ほどご紹介した3種類の頭痛の原因について詳しく解説していきます。

片頭痛の原因

こめかみ部分の動脈や脳の血管が広がって血流が増し、周囲の神経が刺激されて起こるのが片頭痛です。この片頭痛は、主に過度なストレスや環境の変化、アルコールの摂取などで発生するといわれています。

緊張型頭痛の原因

後頭部や首筋の筋肉が緊張し、まるで締め付けられるような圧迫感があるのが緊張型頭痛の特徴です。緊張型頭痛は、首こり・肩こりとも大きな関係があります。長時間同じ姿勢で行うデスクワークや冷え、ストレスによる身体のこわばりが原因となる場合が多いです。

群発頭痛の原因

群発頭痛は20〜40代の男性に多く見られる症状で、1日の中でも決まった時間帯に見られます。その原因はまだはっきりと解明されていませんが、主にアルコールの摂取や気圧の変化によって生じるといわれています。

頭痛の種類に応じた対処法は?

発生する頭痛の種類によって、適した対処法はそれぞれ異なります。頭痛の種類ごとの対処法を把握し、つらい痛みを和らげるようにしてください。

片頭痛

片頭痛が起きている場合、まずは脳の血管を縮小させることに努めましょう。たとえば、暗い静かな部屋で休む、冷たいタオルで痛む場所を冷やすなどの方法があります。また、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインも血管を収縮させる作用がありますが、過剰摂取は逆効果なので注意が必要です。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、身体をリラックスさせることで徐々に痛みが和らいでいくようになります。首や肩を蒸しタオルで温める、温かいお風呂に浸かるなどの方法はリラックス効果が高いため有効です。

群発頭痛

群発頭痛はアルコールや服薬と関係がある場合が多いです。症状があるときはアルコールの服用を控え、服薬については医師と相談するようにしましょう。

自律神経と頭痛の関係

どのタイプの頭痛も自律神経と切り離せない関係性があります。自律神経は、身体を活発に動かすときに働く交感神経とリラックス時に働く副交感神経の2つがあり、この2つの神経のバランスが崩れると「自律神経失調症」となってめまいや耳鳴り、そして頭痛などの症状が現れます。

特に緊張型頭痛は精神と肉体の双方の緊張が関係しており、副交感神経が優位に働くよう整えると緩和しやすいです。慢性的な頭痛がある場合は、頭痛の問題だけでなく全身の相関を考えながら改善させていくのがおすすめです。

<h2>慢性的な頭痛は自律神経を整えて対処しよう</h2>
慢性的な頭痛の原因には、環境の変化や過度なストレス、自律神経の乱れなどが挙げられます。頭痛が起きたときの対処法を実践しつつ、無理をしないよう身体を休めることが重要です。

BME整体院では、脳内ホルモンの分泌を促す「脳活整体」のメニューをご用意しております。頭と顔の特定部分に軽い刺激を入れて、「セロトニンホルモン」を分泌させ、心地良いリラックス状態へと導きます。施術に関するご相談は随時受け付けておりますので、慢性的な頭痛にお悩みの方はお気軽にご連絡ください。